Allman Acoustic Waves

~素晴らしき日本のアコースティックギター製作家たち presented by オールマン~

おおはた雄一さん、サスケを弾く。

ちょっと先行ってる人はちゃんとチェックしてる、21世紀のディラン…とボクが勝手に言ってる注目のアコースティックアーティスト、おおはた雄一さん。彼が、鷲見さん製作のサスケをオーダーしたのは春先のこと。で、先日ようやく完成し納品した。その、おおはた雄一仕様のサスケはこちら

まずは、オフィシャルサイトからプロフィールを引用しときます。

旅するように年間200本以上のライブを行ない、彼ならではの言葉のリズムで日々の断片を紡ぎ唄い続ける姿は、2000年代の日本に現れたウディー・ガスリー。

しなやかで優しいギターの音色に乗せた温かな唄声で、多くの女性からの共感を、熱く繊細なラップスティールギターさばきでは、男性からの注目を獲得。

2004年1stアルバム「すこしの間」をリリース。S.C.O.FやBE THE VOICEなど様々なアーティストのアルバムに参加したり、クラムボンのO.Aをつとめ話題になる。07年までにアルバム「ラグタイム」「ふたつの朝」、ミニアルバム2枚を発表。

コンピレーション・アルバムとしては歴史的なセールス記録を打ち立てた「Beasutiful Songs~ココロ デ キクウタ~」へ唯一日本人として参加。

ジェシー・ハリス、リチャード・ジュリアンをはじめとする海外のアーティストとの交流、サウンドトラックの制作やプロデュースなど、活動の幅を広げながらも、おおはた雄一でしか成し得ない「ギターと唄」での表現を「静かに熱く」進化させ続けている。

う~ん、カッコイイ。ここでは、ウディになってるけれど。

実はボク自身、おおはたさんのことはよく知らなかった。でも、友人に勧められた「ふたつの朝」を聴いてノックアウト。

ふたつの朝
おおはた雄一 細野晴臣
B000E6G1EO

たまたま、神戸でライブがあることを聞きつけて、会場に押しかけ本番前のひとときに鷲見さん製作のサスケを弾いてもらったところ、一発で気に入ってもらえて、1本お作りすることになった次第。

手渡すなり、「これ、しっくり来ますね。自分のギターとほとんど同じ感覚で握れる」。それもそのはず、おおはたさんは、1958年製の古いギブソン(なんとボクと同い歳)を弾いてるのだけど、鷲見さんはそのギブソンをモチーフにサスケを設計製作しているわけで。

↓そのときの様子。

そのおおはたさんのギブソンは、もうカラカラに枯れてて全然ボディが響かない。「まるで、ウクレレみたいでしょ」とおおはたさんが笑うほど。ま、そこがまた味があってイイんだけれど、「さすがに、そろそろリッチな音のギターがほしいなぁと思ってたところ」だそうで、まさにグッドタイミング。

それから、待つこと4ヶ月。この15日、お盆の真っ最中に渋谷のちょいと小粋なカフェで、おおはた雄一さんにギターを納品したところ。

ケースから出すやいなや、気になっていたサンバースト塗装にえらく喜んで頂き、まずはボクもホッ。ただ、お店の中なのでガンガン音を出すのはさすがに遠慮した。ホントはそこをビデオに撮りたかったのだけど。

新品のアコースティックギターを自分で音作りしていくのははじめてだそうで、これからどう化けていくか興味津々。「ライブで弾きます」と言ってもらえたので、ごっつい楽しみです。ちょうど、9月1日にパルコ劇場でソロコンサートを公演されるので、そこでも弾いてもらえたら嬉しいなっと。

↓サウンドホールの中を嗅いで「新築の匂いがする~」と言ってます。
 

なお、おおはたさんのサスケは、本人のご希望でサンプルギターよりももっと濃いタバコサンバースト仕上げ。それと、ペグをゴトー製のクラシカルなプラスティックボタンのものに、ピックガードを小振りなティアドロップ型に変更している。詳しくは、こちらをご覧ください。

ところで、おおはたさんは、見た目がほっそりしてて唄い方もどちらかというともの静かな方だけど、そのギターの技量はなかなかどうして侮りがたい。しっかりフィンガーピッキングをこなすし、ソウルフルなソロも難なく弾くかと思うと、ラップスティールがまためちゃ上手い。聞けば、以前はエレキを弾いていたそうで、アコースティックは弾き始めて6~7年、ラップに至ってはまだ3年(!)。う~む。

それに、その静かな語り口のボーカルも実に味わい深い。アレンジもシンプルかつ深い。一見、その昔ニューヨークに出てきた頃のやせこけたディランを彷彿とさせる雰囲気と相まって、ボクにとっては久しぶりに注目したいアーティストが現れたというわけです。

こういうオーソドックスなアコースティックギターを弾いてちゃんと唄う人がなかなか評価されない今の世だけど、意外とボクみたいなフォーク世代には受けると思うなぁ。鷲見さんも「唄う人に弾いてもらいたい」というコンセプトでサスケを作ったので、まさに打ってつけ。

ちなみに、おおはたさんは5月にリリースしたカバー・アルバム「SMALL TOWN TALK」に続いて、ニューヨーク制作の新作を9月10日にリリースする。

Music From The Magic Shop (プレミアム・エディション) 初回生産限定盤
おおはた雄一
B001C0U61A

一足先にプロモート盤をいただいたので毎日聴いてるけれど、これまた曲、アレンジ、唄ともイイです。知的で若い女性が心惹かれるのが判るなぁ。(ホントか?)

プロデュースは、かのJesse HarrisとRichard Julian。バリバリのニューヨーク派が関わってるからだろうか、作り込みすぎず「今」をさっと切り取ったようなさりげなさが、そのままオトナの音になってる。聞けば、ほとんど2~3テイクで録ったとか。実力がなければ出来ないことですが、その潔さがまたアコースティックです。

ついでに、「SMALL TOWN TALK」の方は、Bobby CharlesやJames Taylor、Nick Drake、Tom Waitsという渋いところをカバー。おまけに、渡さんと友部さん、それにDylanまで。我々のように、フォークから音楽を楽しむようになったおっちゃんにすれば、疑いもなく狂喜もの。

SMALL TOWN TALK ~“アコースティック・ライフ”カバーズ~
おおはた雄一
B00170NLVC

秋からは、カフェなどをライブで回るそうなので、どこかでサスケを弾くおおはたさんが見られるかも。楽しみです。

おおはた雄一 オフィシャルサイト

ついでながら、鷲見さんの工房に訪ねたときの様子は雑誌「リンカラン」Vol.37(9月号)に掲載されています。

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